小説

飛び出したら杭はもう打たれない


*青の孤島*



広告・イベント制作会社で働く小島佑は
社長に僻地の離島・小鬼ヶ島へ行くよう命じられる。

この島はちょっと変わった離島で
住民が東と西で対立。

村長選挙や村議会議員選挙のたびに
ガチンコの争いになる。

佑は島の居酒屋に働きにきた
絶世の美女・るいるいさんと一緒に
島の問題を解決するため、
とっておきの作戦を実行する。

なぜ人はいがみ合うのだろうか。
問題はどこにあるのか
多くの人はわからないまま
それを疑問とも思わずに
世代を超えて争っていく。

狭いコミュニティの中だと
同じ意見でいなければいけないという
暗黙の闇が、空気と共に漂う。

少しでも、違う意見を唱えると
叩かれてしまう。
「同調圧力」という魔物のせいだ。
だけど、同調圧力のほかにも
わたしは「無難フィルター」がかかっているのではないかと思う。

新しいことを始めることは
自分の生活も変わる可能性がある。
それに伴うエネルギーを使うことに
めんどくさいと考えてしまう。
このままでも生きていけるしという
「無難フィルター」によって
成長が阻害される。

これって、日頃からよくある話で
新しいことにチャレンジすることに対しても
そんなのうまくいかないよと
親切という画面を被った反対をしてくる人
時間がないと動かない自分自身も
「無難フィルター」にかかっている。

無難に生きていても、普通に暮らしていける。
でも、チャレンジしたからこそさらにより環境が待っている。
そんなワクワクを見させてくれる森沢先生の本は
今回もやっぱり最高でした‼︎

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