未分類

小説を読むことは仕事に生かせない?

私は小説もビジネス書も大好きです。
普段から幸せになれる本を読み、SNSで発信をしているのですが、たまにDMで
「小説を読むことは、何か仕事にメリットはありますか?」
「小説は嗜好品で、ビジネス本は自己投資ではないでしょうか?」
という質問をいただきます。

最初にその質問を受けた時、私は衝撃を受けました。
小説ほど仕事に繋がるツールはないのに、みんなそのことをまだ知らないんだということに。

ビジネス書を読まれる方は、成長意欲がとても高く、自身の能力を上げるためにとても努力をしています。私もその方とお話をしたり、SNSを拝読すると、「自分も頑張ろう」とやる気をいただきます。
確かにビジネス書は、自分が成長したい分野に対しダイレクトに勉強できるので、即効性のある投資と言えるでしょう。物語を楽しむ小説は、果たして本当に仕事に役に立たないのでしょうか。仕事に生かすという部分で考えると、小説はビジネス書に匹敵するくらい仕事に役立ちます。現に私は、小説が好きなことが様々な部分で生かされ仕事につながっています。そこで、私が考える小説がビジネスに役立つ3つの理由をお話させていただきます。

小説がビジネスに役立つ2の理由。

1、小説を読むことは右脳トレーニングになる

私達の脳は右脳と左脳に分かれています。左脳は論理的な思考を司っていて、右脳は感性脳と言われ、芸術的な感性を担っています。
小説は一つ一つのシーンを頭に描きます。言葉や文字だけを頼りに、登場人物や情景、そのシーンの心理状況などを頭の中でイメージして描きます。
この時、右脳は活発に動き、刺激されています。小説や物語を読むことは想像力を必要とするので右脳が発達します。この右脳の発達で、ビジネスのシーンだけならず私生活でも、ある必要不可欠なスキルが養われます。それが何かというと、「直感力」です。
私たちは、小さな選択から大きな選択を含め、毎日が選択の連続です。その選択ができるだけ良いものにするためには、思案を重ねることも必要ですが、最終的には「直感」という動物的な嗅覚が必要となります。
仕事ができる人、チャンスを掴める人は、とにかく直感が鋭い。コロナ禍で消費が落ち込むだろうと悲観ムードになりかけた瞬間に、「今こそ好機だ!」と打って出たニトリは、このコロナ禍で売り上げが爆進。まさに直感に従って、早く行動に出たからこそチャンスを掴んだのです。
このように経営者も論理的に突き詰めて考えているように見えても、最終的には自分の直感で大切なことを決めていることが多いのです。人生には波があります。その波を読み、ここぞという時に勝負できる人は強いのです。その直感を鍛えるために小説を読むことは最適なツールと言えます。

2、語彙力が身につき、言葉の表現が豊かになる。

私は接客業をしています。またSNSでもインスタライブをすることが増えてきました。
その際に共通して褒めていただくのは「話がわかりやすい」ということ。
これは、もちろん伝え方を勉強し実践していることもありますが、やはり小説の影響が大きいと考えています。
たくさんの作家さんが織りなす様々な表現に触れ、表現力はかなり鍛えられています。
「夕焼け」一つとっても、「パイナップル色の夕焼け」や「パステルカラーの絵の具を少しづつ溶かしていったような淡い儚い夕空」など表現方法は無数に存在します。この夕焼けをどう表現したら相手が想像しやすいか、それは言葉のボキャブラリーが増えれば増えるほど、同じ景色を相手に見せることができるのです。
仕事のできる人は例え話を多く使っていると、話し方.伝え方のノウハウ本には必ず載っています。この例え話だって、自分のボキャブラリーが乏しいと使えないですよね。たくさんの良い言葉のシャワーを浴び、その表現を吸収すれば相手に話が伝えやすくなる。話が伝わりやすいということは、仕事でも、プライベートでも、円滑なコミュニケーションと築くができるのです。

「素晴らしい小説は、素晴らしいビジネス書である」

他にも、小説はビジネス書と違い、各章が長く集中して読まないと内容が理解出来ません。よって集中力も上がります(私は電車で降りたい駅を乗り過ごすことが多々あるくらい没頭してしまいます)。また、登場人物の人生観や普段自分が関わらないような世界で生きる人の生活や考えを知ることができ、自分の思考の幅が広がり、器も大きくなるように思います。
そして、小説を読むことは、ストレス解消にもなります。読書をするとストレスが68%減少するという研究結果も出ているとか!直感力向上、コミュニケーション力アップ、集中力アップ、そしてストレス減少が一気にできる最高のツールである小説。ビジネス書は答えを探す教科書として、小説は自分自身を養うものとして、どちらが良い悪いではなく、どちらも大切にして、人生を楽しんでいけたらいいなと思います。

 

 

 

関連記事